WordPressサイトをXAMPPやMAMPを使用して動作させている場合、ローカルマシンからは、http://localhost/my-site/のようなURLでアクセスできます。

このWordPressサイトに、LAN内の他のPCやスマートフォンサイトからもアクセスできるようにします。

1. hostsファイルを編集できるPCなどの設定

LAN内の他のPCからWordPressサイトにアクセスする場合、アクセス元のPC内のhostsファイルに設定を加えます。

192.168.xxx.xxxの部分は、XAMPPが動いているPCのIPアドレスです。

IPアドレスの調べ方、およびhostsファイルの編集方法は、PCのOSやバージョンによって異なりますので、Googleなどで探してみてください。

Parallels Desktopなどの仮想マシンを利用している場合、IPアドレスはソフトウェアの設定に従います。

2. hostsファイルが編集できないスマートフォンなどの設定

LAN内のスマートフォンやタブレットなどからアクセスしたい場合、多くの場合hostsファイルが編集できないので、1の方法は使えません。

そこで、ブラウザのURLバーに、http://localhost/my-site/というURLの代わりに、http://192.168.xxx.xxx/my-site/ (※192.168.xxx.xxxはXAMPPが稼働しているPCのIPアドレス)というURLを入れてみると、WordPressサイトにアクセスできるようになります。

しかし、一応ページは表示されるものの、CSSは正しく反映されず、画像ファイルも表示されません。
理由は、HTMLソース内のCSSや画像のURLが、全てhttp://localhost/my-site/〜で始まる、ドメインを含むURLになっているからです。

そこで、WordPressのインストールディレクトリにあるwp-config.phpファイルに設定を加えて、それらのURLが動的に変更されるようにします。

この設定を行う事で、http://localhost/my-site/と、http://192.168.xxx.xxx/my-site/というURLの両方で、WordPressサイトが見られるようになり、スマートフォンなどの端末からは後者のURLで見る事ができます。

ただし、投稿記事内に挿入した画像や、カスタムフィールドで設定した画像などは動的URLに対応しませんので、http://localhost/〜で始まるURLになってしまい、表示されない場合があります。